海上コンテナのハイキューブタイプコンテナについて解説をします。
ハイキューブコンテナは通常の海上コンテナよりも高さの高いコンテナのことをハイキューブと言います。
ハイキューブコンテナはいわゆる背高コンテナと言われ、全高が通常タイプに比べて外寸、内寸とも約30cm程高いコンテナです。そのため庫内が広く、容積が大きいため、より多くの貨物、荷物を収納し輸送が可能です。
ハイキューブコンテナと標準コンテナの違い
標準コンテナより約1フィート(約30cm)高い、9フィート6インチ(約2.896m)の海上コンテナになります。長さ・幅・総重量は標準コンテナと同じになります。
ハイキューブコンテナは積載できる体積が大きくなるという特徴があります。
最近では海上輸送で広く活用されているのは40フィートのハイキューブコンテナです。
国際輸送にはハイキューブコンテナタイプ、国内での陸上輸送には標準コンテナタイプが使用される事が多いです。
世界で流通している海上コンテナの半数以上がこのハイキューブコンテナと言われています。

ハイキューブコンテナの種類
主に20フィート・40フィートサイズのハイキューブコンテナが存在します。
ドライコンテナ・リーファーコンテナ・サイドドアコンテナ・JIS規格対応コンテナのハイキューブコンテナ版が存在します。
ハイキューブコンテナの別名「背高コンテナ?クンロク?ハチロク?」
ハイキューブコンテナは背高コンテナとも呼ばれることが多いです。また表記は「HC」「HQ」と表記されることが多いです。
また物流現場では9フィート6インチ(約2.896m)「9・6」の数字に合わせて「クンロク」の愛称で呼ばれることが多いです。
逆に8フィート6インチ(約2.59m)「8・6」の標準コンテナは「ハチロク」と呼ばれることが多いです。
ハイキューブコンテナのメリット
ハイキューブコンテナのメリットとしては 同じ設置面積で収納容量が増えるので効率面・コスト面でメリットが大きいです。
特にリーファーコンテナの場合、断熱材等により、ドライコンテナより積載容量が少ないのでハイキューブタイプのコンテナが重宝されます。
またJIS規格コンテナのケースでもコンテナハウス(住宅・店舗・事務所)・ガレージ・天井高が必要な倉庫での用途の場合ハイキューブコンテナがおすすめです。
その理由としては庫内の断熱、配管等を行った後に十分な天井高を確保できるからです。
ハイキューブコンテナの見分け方
標準コンテナとハイキューブコンテナの見分け方としては、ハイキューブコンテナにはコンテナ上部に輸送中の注意を促すため、High cube warning(ハイキューブ警告)と呼ばれる黄色と黒の虎柄のマークが貼られています。

ハイキューブコンテナのサイズ
20フィート
| 項目 | 20FT標準 | 20FTハイキューブ |
|---|---|---|
| 外寸長さ | 約6,058mm | 約6,058mm |
| 外寸幅 | 約2,438mm | 約2,438mm |
| 外寸高さ | 約2,591mm | 約2,896mm |
| 内寸長さ | 約5,898mm | 約5,898mm |
| 内寸幅 | 約2,350mm | 約2,350mm |
| 内寸高さ | 約2,393mm | 約2,698mm |
| 容積 | 約33m3 | 約37m3 |
| 自重 | 約2,150kg | 約2,450kg |
| 最大総重量 | 30,480kg | 30,480kg |
| 最大積載重量 | 約28,330kg前後 | 約28,030kg前後 |
40フィート
| 項目 | 40FT標準 | 40FTハイキューブ |
|---|---|---|
| 外寸長さ | 約12,192mm | 約12,192mm |
| 外寸幅 | 約2,438mm | 約2,438mm |
| 外寸高さ | 約2,591mm | 約2,896mm |
| 内寸長さ | 約12,034mm | 約12,034mm |
| 内寸幅 | 約2,352mm | 約2,352mm |
| 内寸高さ | 約2,393mm | 約2,698mm |
| 容積 | 約67m3 | 約76m3 |
| 自重 | 約3,790kg | 約4,100kg |
| 最大総重量 | 30,480kg | 30,480kg |
| 最大積載重量 | 約26,690kg前後 | 約26,380kg前後 |
ハイキューブコンテナの陸送の注意点
特殊車両通行許可
ハイキューブコンテナは国内での陸送では「特殊車両通行許可」が必要になります。
標準コンテナの場合は車両全高(積載時)約3.8m以内なので特殊車両通行許可の申請は原則不要になります。
特殊車両通行許可とは道路法車両制限令に基づき、一定の大きさや重さを超える車両の通行にはあらかじめ道路管理者の通行許可または通行確認が必要となります。
40フィート背高海コンと特殊車両通行許可不要制度
平成30年3月に国土交通省が「重要物流道路制度」が創設されました。
重要物流道路制度とは 2018年の道路法改正に基づき、平常時・災害時を問わず安定的な物流ネットワークを確保するため、国土交通大臣が重要な路線(約36,000km)を指定し、機能強化や重点支援を行う制度です。
[参考サイト]重要物流道路制度の創設について(国土交通省)
重要物流道路制度の中で道路管理者が道路構造等の観点から支障がないと認めて指定した区間に限定して、道路を通行する車両の制限値を引き上げることにより、一定の要件を満たす国際海上コンテナ車(40ft背高)の特殊車両通行許可を不要とすることになりました。
[参考サイト]国際海上コンテナ車(40ft背高)特殊車両通行許可不要区間について(国土交通省)
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